2009-02-13から1日間の記事一覧

#5「宿世」

源氏の君を愛する故に自らの気持ちを抑え続け、一線を越えてしまったことでさらに強くなろうとする。藤壺の優しさとか強さとか、悲恋の極みというか、もう原型だよな。源氏の君にしろ、藤壺の影を追うあまりの衝動に悔恨に身代わりなのだし。ほんとに遥か昔…

#6「悩みを忘れるいい方法。他人のトラブルに首を突っ込んでみるってのは、どう?」

冬弥とつながらないのに電話の前で笑みを浮かべる由綺にちょっと引いた。健気すぎるというのも考えものなのか、由綺とは深く付き合っていたわけでもないようだから、冬弥がそれを重荷と感じたってことはないだろうけど、無意識の防衛本能だったって線はあり…