#2「時の結び目」

護の死に関して、今回を見て、初回の唐突さが説明されるという作りは上手い。ていうか、タイムスリップして兄の死を目の前で見せられるというのは酷な話だよね。学が父と兄が死んでも、それでも同じ空間鉄道警備隊に入ろうとする、それは父への憧れでもあり、父や兄の分まで自分が頑張りたいと思う気持ちから来るものなんだろうし、そこで改めて兄の死を見せるというのは過酷だなと思う。学は父の死も間近で見ているわけだし、徹底して肉親の死を主人公に体験させ、乗り越えさせるなり成長させる。それはやはり松本零士自身の体験や人生観に基づくものなのかなと思う。正直、話の展開としてあざといと思うけどね。松本零士作品じゃなかったら、何だよそれという感想を持ったかも知れない。その辺、松本零士という名前で見ている部分は事実ある。今は松本零士の時代でもないし、名前に踊らされているつもりはないけど、佐々木功の歌とかナレーションを聴いていると、やっぱりねえ、「あの頃」が蘇って来てしまうし。作りもあざといっす。懐かしいから見ているのか、新しい作品として見ることができているのか、線引きはまだ微妙。