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　「Me-imi」　岡村靖幸　ASIN:B0002J53WY
　今度はちゃんと発売日にゲッと。現物買いして、封を開ける瞬間、ワクワクするような気持ち、いつ以来だろ。なんせ、9年ぶりの新アルバムですから。もっとも、全8曲のうち、先行発売のシングル2枚のカップリングも合わせて4曲と、アレンジ1曲込みだから、実際に初めて聴くのはたったの3曲のみと、待ちに待ったアルバムにしては寂しさ＆物足りなさがあるけれど。しかし、聴いてみれば何のその。すでにシングルで出てる曲もアルバム全体で通して聴くと、違う装い。曲と曲とがつながってることで、新たな感覚を呼び覚まされる気分。
　ピュアな青春の香りが前面に押し出された「ファミリーチャイム」がやっぱ今のところ一番のお気に入りだけど、他の曲も甲乙つけがたい。純情さ、エロさ、強烈なアジもすべて含めての靖幸だしね。最後に、マシュマロハネムーン〜セックスのアレンジで締めくくるところなんて、もうこの人のセンスと来たら、って感じだし。ほぼ意味不明の歌詞が（と思って何度も聴いてると、実は凄く想いが込められていることもあったり）、韻など踏まれてリズムと化し音のシャワーとなって脳内を駆け巡る。この心地よさはいまだ失われず。無論しばらくは重回転の予定。
　おまけDVDの「ミラクルジャンプ」PVは、そのチープさがらしいかなと思ったけど、インパクトではシングルのジャケ（の気持ち悪さ）に負けてるね。てか、ほんと、普通のおっさんだな、もう。あの図体で十代の想いを濃密に歌い上げてしまうんだから、驚き。いや、そのギャップがまたいいんだけどね。