#2「キミノナハ」

 なんだ、秋名はみそっかす扱いったって見せるときは見せるで、かっこいいじゃないの。人間というだけで激しく拒絶反応を起こす鈴はさすがにきつかったけど、生活相談所周辺はその辺手慣れたもののようで付かず離れずな距離感がいい。まあ、初回で自分もそう思ったように、人間から隔離された妖怪による妖怪のための場所と誤解して、桜真町にやって来る妖怪は鈴に限らず大勢いるってことなんだろうな。妖怪というだけでそこまで排斥するこの世界の人間って何なのだろうって気もするけど、妖怪を別の表現にも置換可能というところか。ことはは元は人間だった?というフリもなにげに気になったように、人間と妖怪が完全に分断されてるようで境界線の曖昧な世界観が不思議な印象。ことはがもし半妖みたいなものだとしたら、技の発動が名前の連呼とかこなれていないのはそのせいなんかな。でもそこがことはの魅力だ。