#6「ライトスタッフ」

 冒頭、夜中に起き出して、牛乳を飲み干すアニタアニタの本嫌いに対比するように、底なしに牛乳好きなところを強調する。寝ぼけて蹴飛ばした本をそのままにして行こうとしてやっぱり戻って棚にちゃんと仕舞うところとか、その素の素直さがカワイイし、ねねねを受け入れている表われとも言えるし、単にねねねに口うるさく言われるのがイヤだっただけかも知れないし。読書感想文を書かなければならなくなって、アニタはもちろん書くつもりはなかったんだけど、ひさちゃんに言われて、冒頭の本を何気なく読み始める。何気ないことを何気ないままに描写する。その気持ち良さにすっかり虜にされつつある。あと五分延長して、アニタの読書感想文を聞きたかったと思うくらい、いつまでも見ていたいと思う物語になりつつある。