＃8「拠るべき場所」

　ほんとタナベは愛がすっきやなあ。非常識なまでとは行かないものの、久しぶりにタナベのプチ暴走が見れたので楽しかった。クレアとか、フィーも結構行動が直接的なとこあるし、気の強い人材が揃ってるねえ。
　フィーと事業部長の関係は、まんま青島刑事と室井さんの関係。「踊る大捜査線」もそうだけど、現場の苦労や結束の固さ、組織社会の実情を時にコミカルに、時にシリアスに、時にしんみりと描く。「踊る大捜査線」は好きなように、そのテの話は嫌いじゃないけど、この作品に限ってはその手堅い作りが自分的に入り込めない要因になっているみたい。弾けた部分があっても、それまで緻密に計算されたものに思えてしまう。どうも感覚的にダメらしい。まあ、素直に見れば良作だし、タナベさえいてくれれば…。