テクモ

 PSXの衝動買いは回避した代わりに、ゲームを無性にやりたくなり、どうせなら季節外れの怖さに浸ってみたいと思い、買ってみた。推奨どおり、ヘッドフォンをしてプレイすることに。そしたら、オープニングが怖い、怖い。古臭い映画を見ているような画面の粗さがリアルで、すぐにゾクゾク来た。バイオハザードをやる時みたいに部屋を暗くしてやろうかとか思ってたけど、できなかった。思わず後ろを振り返りたくなるというか、首筋が寒くなるというか、後ろに空間がある状態でプレイしたくないと思った。
 本編のゲームが始まると、少し落ち着いてプレイできるようになる。怖いことは怖いんだけど、フラッシュバックするように、過去の回想やコワーイ映像が瞬間的に挿入される演出が続くので、ちょっと疲れた。
 主人公は澪と繭という双子の少女。操作するのは妹の澪のほう。霊感が強くて足の悪い姉の繭が霊に引き込まれてどっかに行ってしまうのを澪が追いかけたり、守ってあげたり、という感じ。この二人がまたカワイイんだ。テクモだけに「DOA」シリーズのノウハウが活かされているといったところ。澪を操作していて、繭とぶつかると、繭が小さく悲鳴を上げるのもカワイイ。その声を聴きたいために、わざと何度もぶつかったりして。繭の声は川澄綾子さんなのか。とりあえず、射影機を手に入れ、霊と戦闘するまでプレイしてみた。射影機のシステムは面白いね。バイオハザードのように、ただ歩いているだけでも何か出そうな怖さはあるのに、ファインダー越しの視界の狭さや独特の感覚が怖さを倍増させる。ファインダーを覗いていて、お姉ちゃんが映っただけでビックリしたよ。そんなとこにいて、おどかすなよ、ってこっちが勝手にビビってるだけなんだけど。霊との戦闘はまだよく分からず、適当にシャッターを切ってたら倒せてしまった。相手がどんどん手強くなる前に感覚を掴んでおかないとな。