#12「最後の戦い」

 ああ、もうたまらなく良い。ヤズムとの戦いで、パプーが、ルナが消えていくシーンは素直に泣けるし、決着はあっさり付けて、後半は戦いが終わった後の日常を描く。平和が戻ったと殊更強調するわけではなく、これがいつもの光景なんだということが伝わって来るような何気ない描写。それもいい。冒険って何だろうと言うピノンの問いに、旅に出ることだけが冒険ではない、日常を精一杯生きることもまた冒険なのだと返す。パプーやルナを含め、精霊さんたちとはみなお別れする形で日常に戻るという展開も何かしら意味が込められているようにも感じ取れた。たとえ姿は見えなくても、日常に精霊さんたちは存在するのだとピノンが感じているところも上手い。そして、笑顔でいるけれど、やぱり居なくなって寂しくかったルナとの再会。いいねえ。和めないシーンがないほどに和んでいるよ。結局、ルナもパプーも戻って来て、戦いもまだ終わってねえじゃん、というツッコミはできるけど、まあ細かいことは抜きにして素直に楽しみたい。
 どうやら今回までの話がゲーム版の「はじまりの冒険」編ということらしいね。ということはゲーム版解禁? いや、何が解禁なのかさっぱりだけど。というか、ゲーム版をやりたくてむずむずしてる。年末年始にでも始めてみようか、はじまりの冒険。新作は少し発売が延びたようだから、そんなに慌てずに済むし。