#181「限りない大地への野望 方舟マクシム!!」
 #182「遂に激突! 海賊ルフィvs神・エネル!!」
 #183「マクシム浮上! 動き始めたデスピア!!」
 #184「ルフィ落下! 神の裁きとナミの望み!!」
 #185「目覚めた二人! 燃える恋の救出前線!!」
 #186「絶望への狂想曲 迫り来る空島の消滅!!」

 春休み超豪華3時間ぶち抜きスペシャル!!。じゃなくて、一気見。
 通して見た中では、やっぱりコニスが一番カッコ良かったな。ウェイバーで爆走するシーンからちょっと女番長入ってて、おお勇ましいって感じだったけど、気性が変わったまんまではなくて、WBの隊長が味方だと分かっていつもの口調に戻るところとか、なんか良かった。なにより、コニスの熱さに涙。大袈裟だなと思える台詞も何故か胸に響いてじんと来てしまう。これなんすよ、この作品見るのやめられないのは。それにしても、この作品って国単位の存亡とか好きだな。そのでかい俯瞰で語りつつ、個々人の物語まで下りてきてしっかり描く手厚さがまた良かったり。世界を自由に行き来するルフィ達海賊の対比として国家や土地に縛られる存在という意識があるのかも知れず。
 ルフィとエネルの直接対決。ゴムと電気ってことでエネルの雷はルフィには無効という他愛もない流れだったけど、いくらゴムとはいえ、通しにくいだけで全く通さないわけじゃないんじゃないかと思ったりした。一億ボルトという数値がすでに想像つかないレベルではあるけど。マントラで心を読まれることは気合で何とかなりそうとして、決定的なダメージを与えるにはどうするか、か。まさか、あの金玉で自滅はないだろうし。考えてみれば、ルフィもエネルに効果的な攻撃手段がないという意味では、エネルにとってルフィは別に天敵ってわけでもないんだよね。ゴム対電気以上のオチをちゃんと用意しているのか、これからの最終対決に期待。
 ルフィが落ちた後の、サンジとウソップ、ウソップとナミのやり取りも楽しかった。笑いに笑った。熱さだけじゃないよ〜。強さだけじゃないよ〜。これまたいい感じ。愛するナミさんのためならえんやこりゃのサンジ、非力だけど自分の意思を最後まで曲げないナミ、ウソップはなんだろ、ナミと同じくらい非力で、他のキャラにいいように振り回され、でもそれが面白くて憎めない存在。登場人物たちそれぞれが持っている美学を感じられる。余計なことは一切考えないルフィもいいし、全身全霊気を使って考えに考えるナミもいいし。敵わないとみえる相手にがむしゃらに立ち向かっていくもいいし、恭順する振りをして生き残る方法を考えるのもひとつの手。方法はみんなばらばらだけど、最後はひとつの場所に辿り着く。ほんと、ナミの言うとおり。たったひとりの世界で何がしたいんだろうね、エネルは。エネルは神と称して他人をいたぶることに快感を得ている節があるし、それを放棄してまでフェアリーバースを目指す真意が分からない。生まれ故郷の空島を滅ぼした過去がちょっくら明らかにされたけど、エネルの生い立ちとかそのうち語られるのかな。そういや、エネルは選ばれた者は連れて行くとは言っていたんだっけ。で、どう見ても選ばれた者には見えないナミが付いて来るのを許した辺り、文字通り絶対無二の存在になりたがってるわけではないらしい。案外寂しがりや故の行動?