(再) #4「カスミ、箱入り娘になる」

 あえて言うなら人間が嫌いだ。第2シリーズの終盤で人間とヘナモンは仲良くなれるとした流れをもう一度引き戻す、引っ掻き回す役割らしい雪乃。カスミンへの嫌がらせがあまりに子供じみている雪乃だけど、その子供らしさが、物分りが良くて、雪乃の嫌がらせにも顔で笑って心で泣いての、大人びているカスミンとの対比で面白いのかもしれない。どちらが正しいというものでもない。今回の話はそれを感じられて悪くなかった。カスミンのとっさの行動に、雪乃の心も多少氷解したようだし。この辺、マスターの例え話がまったくもって分かりやすい。雪乃が雪使いなのはそういう意味かと。
 カラクリ箱、自分も子供の頃持ってた。それには開け方の書いてある説明書が確かに付いてたけど、ある時その説明書を箱の中に入れてしまい、開け方が分からなくなってそれきり。これもまあよくあるオチだ。