#85「愚かなる弟よ 恨め、憎め!」

 つまり、イタチはすました表情ほど余裕しゃくしゃくではなかったわけだ。取るに足らない相手であるはずのサスケに対して、力を消費する月読を使ったのは、兄としてのせめてもの情けなのか、ザコ相手でも徹底的に潰すタイプなのか。まだ読めんなあ。それにしても、サスケは我愛羅戦以来こちら、ずっと苦渋を味わう日々が続くな。ナルトがどんどん強くなり、注目を浴びるのとは対照的に。復讐するためにとか、この日のためだけに生きてきたとか、目的意識が張り詰めている分、精神的ダメージも大きそう。まあ逆境の分だけ、人は強くなれるならば、思いっ切りへこむのは無駄ではないことになる。今は思いきり苦しめ、サスケ。