#24「さよならの冒険」

 昨夜寝る前、先生のお時間最終回をちょろっと見て、こんな程よく気だるい笑いのある作品をなんで見なかったかなあと後悔しつつ、あの先生、南央美さんの声は、自分にはピノンの声にしか聴こえないと思った。それは単に自分がポポロクロイスを見終わってないってのもあるけれど。
 てことで、ポポロクロイスの続き。これが、泣いた。爆泣きの回だった。
 さよなら。半身が復活したゼフィスによって闇の妖精に変えられた海の妖精たち。闇の妖精に変えられたら、二度と元の姿に戻ることはできない。唯一の救いは、彼らを闇の力から解放し、海に帰してあげること。すなわちそれは消滅を意味する。ルナにとっては、仲間との悲しい別れ。
 常道だけど、ゼフィスとの最後の対決を前に、話の盛り上げ方として悪くないね。気持ち良く泣けた。ルナの泣き叫ぶシーンが多くて切なかったし、苦しむ海の妖精たちのため、何よりルナのため、あえて汚れ役を引き受けるピノンにも心打たれた。仲間にとどめを刺したピノンに、ルナはどうしてと責める。そこでピノンはルナに背中を向けて泣く。おお、もういっぱしの男じゃないの。この辺、すっかりできあがってるピノンとルナ。プンプン王女の付け入る隙なし。ルナに「私の友達」と紹介されて照れてる場合じゃないね。 とにかく。気持ちよく笑える、気持ちよく泣ける、ってのは何にも代え難いことだ。