#2「なにか、いい言葉」

 22歳のクラウと、見た目子供のクリスマス。まさに生まれたばかりという感じの無垢なクリスマスと、普段は素っ気ないけどクリスマスの前では子供っぽい表情を見せるクラウ。本質は変わらないというところ。
 話は少々退屈かな。ていうか、リナクスが何なのかよく分からないうちに、10年後のクラウを見せられて、そこでまたクリスマスが現われて、と混乱する一方。父親の片腕を奪ってしまった過去を話すところにしても、父親とクラウ、もしくは父親とリナクスの関係と、リナクスとクリスマスの関係を重ね合わせたいという意図は分かるんだけど、ひとまず話を落ち着かせてからにしようよと言いたくなった。誰かに話したかった、とその当人がまだ何なのか分からないリナクスに胸の内を打ち明けられてもね。
 ただ、説明しすぎずに、淡々と当たり前のように進んでいく展開ってのは嫌いじゃないし。クラウとリナクス、リナクスとクリスマスの関係などあえて混同させてるところはあるはず。何より父親の気持ちがおざなりになってないことは分かった。初回に感じた好感触はまだ生きてる。
 今回はOPも提示され、音楽と印象は相変わらず良い。ラスト、よし飛ぼうとクリスマスを抱いてリナクスが飛ぶシーンからEDに入る辺りなどぞくぞくした。それだけで見てられるとこもある。「なにか、いい雰囲気」だけにならなければ。