KURAU Phantom Memory

 #18「来訪者」

GPOによるリナクスプロジェクトの真実を知らされ、ひとりの人間として行動するアヤカ。クラウに対する者としての存在感がようやく出てきた。 王警視正が初めて目にしたクラウの力。警視正はてっきりクラウの母親と何か縁があって、クラウのことを幼い頃から…

 #17「霧の中」

悲しい物語だ。ひたすら悲しい。最初の頃はまだ救いがあったのに、ここ数話は遣り切れなくなるばかり。感情を高ぶらせるにはどうしたらいいか、そこにばかり重きを置いている感じ。 「消滅」は元の世界に帰ることではないとのこと。本当の消滅。そうなのか。…

 #16「丘の上の墓標」

リナクス少年は死なず、と思ったらリナクス少年に救われたリナクス女性が消滅。ジェシカは自分が周りの人間を不幸にしていくと思い込み、孤独にも耐え切れなかったか、自害しようとする。それをいきなり見せる嫌らしさはおいとくとして、強引なまでのリナク…

 #15「アゲハ蝶の不安」

対を失い、行き場を失くしたリナクス少年は自ら幕を引く。やりきれない最後だった。クラウやクリスマスには愛情を注ぎ、温かい視点がある一方で、サブのキャラにはとことん冷たい。とことん残酷、と物語の顔の一端が明らかになったような展開だった。ただリ…

 #14「昨日・今日・明日」

クリスマスの名の由来。何か思い出深いエピソードがあるのかと思ったら、「温かそうだから」。笑った。確かにその素朴さがクラウらしいかも。クラウがリナクスと融合した子供の頃、叔母夫婦のもとに預けられ、過ごした思い出の地で、クラウがエージェントに…

 #13「守るべきもの」

登場人物たちの感情を細かに豊かに表現するのがこの作品の特徴なんだけど、段々感情の安売りをしているだけのように思えてきた。あの海賊の狂人ぶりの使い方も今ひとつ。あざとさはまだ許せるとして、設定を消化してるだけなのがちょっと。アヤカの追及をキ…

 #12「いまここにいる」

対が見つかるまで待ってと言ったり、対が見つかれば今度は対をひとりにしたくないと言ったり。リナクスクラウの調子の良さと言ったら。クラウの体から一生出てく気ないように思えてきた。そんなクラウを許してすべてを受け入れる天箕博士もまた人がいいし。…

 #11「呼び合う声」

冷静に行動しなさいと自分で言っておきながら、追いかけっこに興じる子供のごとく、クラウ捕獲に感情をむき出しにするアヤカは見てて面白かった。けど、捕り物自体の描写とかテンポが悪くてちぐはぐな印象。今回はダグがいなければと言いながら単独潜入して…

 #10「眠り姫」

クラウとクリスマス、引き離される。ずっと一緒にいた二人が引き離された訳だから、それなりの感慨があるかと思ったら、そうでもなかった。クリスマスの可愛さに頼りすぎた? クラウが力を失ったり取り戻したりも、前からやってることだし。リナクスとしての…

 #3「追う者たち」

危険な仕事はしないことに決めたのも、いいよと言われれば喜んで危険な仕事に赴くのもクリスマスのため。何から何までクリスマス第一のクラウ。そんなクラウのことをカワイイと思えれば、楽しめる。私が留守のあいだに何か変わったことなかった?と訊ね、そ…

 #2「なにか、いい言葉」

22歳のクラウと、見た目子供のクリスマス。まさに生まれたばかりという感じの無垢なクリスマスと、普段は素っ気ないけどクリスマスの前では子供っぽい表情を見せるクラウ。本質は変わらないというところ。 話は少々退屈かな。ていうか、リナクスが何なのかよ…

 #1「広い世界へ・・・」

12歳のクラウと父親の関係を丁寧に描きながら、いきなり10年後というのには面食らった。前半部分だけ見てたら、何らかの存在に乗っ取られた娘を取り戻すという、父と娘の物語になるのかと思ったよ。終わってみればリナクスの視点が中心になるということらし…