(再) #11「ヘナモン、消える」

 電化製品をヘナモンにしてもらったら、ずっと使えるじゃない。
 なるほど、そういう発想もあるのか。普通は、電化製品も含めて、人間に使い捨てられたモノたちがヘナモンになったと考える、というか、自分はそう思い込んでいた。逆転の発想だ。子供ならではの発想とも言える。ポトポットたちにはヘナモンになる前の記憶はないようだけど、ヘナモンたちの多くが人間を恐れ、憎み、関わりを持つのを避けるのは、人間に捨てられた嫌な記憶があるからなのかと。でも、そんなヘナモンたちの心配をよそに、かえでやユリちゃんたちのような人間もいる。その辺から、ヘナモンと人間の垣根を取り払うカギを持っているのは(人間の?)子供たちということになるのだろうな。
 それはもちろんカスミンにしても同じで、魂を奪われたポトポットたちを前に、涙を流すカスミン。その姿を見て動揺を隠せない雪乃。心に影を持っているのは自分のほうなのかも知れないと雪乃に気付かせる話になったのかどうか。もっと自分の気持ちに素直になったらいい、とも言われた雪乃。雪乃の口から霧彦くんの名も出て、カスミンも雪乃が恋のライバルだと認識。次回以降、新たな対決が見られるといい。
 涙顔のカスミンがカワイイ回だった。それにしても雪乃がもしタコだったら、ヘナモン修理屋として便利に使われただろうと思った今回。