#158「大暴走 無数の妖怪ネズミ」

 桔梗を誘い出しつつ、琥珀にも睨みをきかせる。ほんとに抜け目がないな、奈落は。琥珀の意図を何もかも見透かしたような、白童子の不敵な笑みがまた憎たらしいというか、可愛らしいというか。奈落の不敵な笑みには飽きたけど、白童子はまだまだ新鮮。九月からは奈落に代わり白童子が悪の親玉になって新章突入ってのはどうかな。え、もういい?
 琥珀は…、んー、記憶を取り戻してからというもの、ますます救いがないように思えてきた。奈落に命を奪われるか、珊瑚がとどめを刺してやるか、のどちらかしかないのかな。