#3「追う者たち」

 危険な仕事はしないことに決めたのも、いいよと言われれば喜んで危険な仕事に赴くのもクリスマスのため。何から何までクリスマス第一のクラウ。そんなクラウのことをカワイイと思えれば、楽しめる。私が留守のあいだに何か変わったことなかった?と訊ね、そういえば男の人が…とクリスマスの無邪気な返事に、フロの中でずっこけるクラウはなかなかかわいかった。保護者だったら誰だってぶったまげるような状況ではあるけど、クラウのそれは尋常じゃない。クリスマスもほんと無邪気すぎだし。
 クラウとクリスマスのやり取りには微笑ましいものがあったり、GPOを辞めた探偵屋?の男のキャラとかは面白いと思うんだけど、家族に対する愛情とか絆とか、クリスマスのことは私が守るというリナクスの強い意思もそうだし、ひいてはクラウと父親の関係にも及ぶのだろうけど、大事な人を守るという主張が鼻につく。それを隠そうともしないのが嫌なところ。全体的にはいい感じなのに、拒否反応も感じるのはそのせい。