#3「風変わりな遺言」

 ミッチーに、ノリピー。変てこな話題性作りだな。マープル役の八千草さんの声は落ち着くと言ったよ。アニメ慣れしてないのが逆にいいのかもって。でも、こうもアニメ慣れしてない声が揃うと…。滑舌よりも、腹に力がこもってない声ばかりなのが、聴いててへなへなになるというか。それもこれもメイベルの弾けぶりを際立たせるためかと思ったら、今回メイベルはおとなしめ。叔母様の前では猫をかぶる気です。
 物事はシンプルに、ユーモアを持って考えましょう。って、ユーモアありすぎだ。勿体つけた謎に、勿体つけた謎解き。確かに午後ティーな推理話だった。あの甥っ子と姪っ子の性格を考えると、遺産を残してあげたかったなら、もっと分かりやすい方法で伝えるべきだったとは思う。謎かけの好きな人だったというなら、まだ分かるんだけど。
 相手のせかっちな問いをのらりくらりと交わしながら、常に穏やかに、時には脱線しながら、推理していくマープルはいい。そんなマープルと猪突猛進タイプのメイベルのコンビは結構お似合いなんじゃないか。弛緩しすぎず、張り詰めすぎず、で。マイペースなとこは血のつながりを感じる。