先週放送のBSアニメ夜話ガンダム」編を見た。自分にとってもガンダムというのは見た時の年齢によって受け止め方が変わる好例だった気がする。プラモにも特に興味を持たなかった子供の頃は、戦闘をごちゃごちゃやって楽しめる本当に単なるメカアクションものとして見てたに過ぎず、でその視点で見てると何かっていうとぐずぐずするアムロはあんまり好きになれなかったのだけど、大学に入ってから深夜に連夜放送しているのを見て、アムロが等身大の少年を表現していることや、物語の背景に様々なテーマがあることに気付いて、なるほどこんな楽しみ方があったのかと再評価して。もちろん富野節にはまったのもその時期。劇的に見方が変わったのは何と言っても、フラウ・ボゥだな。子供の時は全く気にも留めないキャラだったけど、見直した時はフラウ・ボゥの芯の強さ、健気さに強く惹かれた。あれだけ思われるアムロは幸せ者だよなと。フラウ・ボゥの魅力に気付いた自分の心の変遷も面白かった。物語を味わう楽しさって、そんなところにもある。