STUDIO GHIBLI SONGS STUDIO GHIBLI SONGS
 新作公開に合わせ、安田成美「風の谷のナウシカasin:B0002YD54M や、トトロやラピュタのテーマソングのシングルが再販されているというのを知って、それを買うつもりだったんだけど、お得感で代わりに(再販でもない)こっちにした。
 ナウシカのテーマソングをじっくり聴くのも何年ぶりなんてものじゃなくて、懐かしかった。ナウシカそのものを知ったのも、歌番組でこの歌を聴いてからだった気がする。「トットロ トットロ」も、「魔女の宅急便ユーミンの歌も、曲を聴けばすぐ映像が浮かぶくらい、すっかり物語と音が溶け込んでしまっている。ぽんぽこも結構好きだし、都はるみが歌う「おもひでぽろぽろ」EDは何度も見ても何度聴いても心地よい。結局、それぞれに深い思い入れのある曲ばかりってことになるんだけど、その中でも自分が飛び切り好きなのは「ラピュタ」のEDテーマ。曲の入り方や間奏が絶妙。久石サウンドの妙。劇場で見たときは、「地球はまわる…」辺りで、楽しい物語を見せてもらった満足感と、物語が終わってしまうという名残惜しさで胸がいっぱいになった。あの衝動は忘れられない。
 劇場で見る良さって、大きなスクリーンや音で見れるというのもあると思うんだけど、自分は映画が終わって、幕が降り、劇場内が明るくなる、その瞬間のああ、終わっちまったんだなという寂しさのような余韻が一番好き。後は劇場の外に出たら、今さっきまで見ていた物語の反芻と妄想の嵐。日常のことなど、しばらくうっちゃっておく。これが自分の正しい映画の見方。それ考えると、最近はめっきりそんな見方をしていない。忘れてる。いかんなあ。何か大事なものをどこかに置き忘れてやしないか。