#9「大好き☆蛍様」

 いつも以上にほろりとさせられた。蛍に恩返ししたいという甘夏と蜜柑の気持ちはよく分かるし、ドジでおせっかいな蜜柑たちの行動は蛍に余計迷惑をかけてしまうというのもよく分かるから、それだけでもう見ていられなかったけど、最後、甘夏が蜜柑をかばうところ、それにはっとする蛍、甘夏を「手当て」する蛍に、ウルウルと来た。滅多に行動には出さない蛍だから。だから学園に来て最初に蜜柑そっくりのロボットを作った。何から何までそっくりに作った。そこにはアリスの才能以外のものもある。面と向かって言わない蛍だから、甘夏に対しての言葉は蜜柑にも向けられている。一直線の蜜柑と、回り道な蛍。二人の対照的な好きという気持ちの表現がいい。蜜柑のアリス、蜜柑の本当の才能が何なのかやっと分かった。