#12「祖国に眠れ」

  デオンたちがエカテリーナに助力した件、事情を知っている者ならともかく、何故他国の者が一国の大事に関与するのだと快く思わない者たちだっているだろうなと思ったら、それがボロンゾフの心情にもつながっていた、と。国を憂うがためと言いつつ、ボロンゾフはエリザヴェータに望み以上のものを求めすぎたということか。愛するが故の苦悩。ボロンゾフの苦悩はデオンが抱えるものでもあり、ということで単なる中ボスかに見えたボロンゾフの扱いもよくて、終わってみればロシア編も楽しめた。頭垂れの美青年デオンが少々面白みに欠けるという懸念はあるけれど。