#212「それぞれの道」

  仇と思い込んでいた丸鉄、そして弟が前を向いて生きる姿を見せられ、ただ復讐に生きてきた己の無力さを知るトドロキ。終わってみれば、復讐にのみ生きることの虚しさを感じさせる話として良かったんじゃない。弟を好きなようにさせる流れもいいし、こういう「任務としては失敗」オチはいいと思う。まあクライアントが納得してるのだから、報酬くらいは貰えそう。いやトドロキは厳密には依頼者じゃないんだっけ…。ラスト、道に迷うも「今さら戻れるかっ」の台詞もグッド。ダメ兄貴ぶりを散々晒した後でも、それでも意地というものがある。なんだか身につまされるようで笑った。