#24「N・H・Kにようこそ!」

  岬での岬ちにゾクリ。佐藤くんでもここまでは、っていうくらい目が死んでたよ。こえ〜。本気だったのか。OPから最終回仕様の暗色モードでいい感じでシリアス調の展開。その一方で「佐藤くんが来て心臓が止まるかと思った。ほんとに止まれば良かったんだけどね」とかの台詞に思わずクスリ。本人たちはどんなに真剣でも、傍から見れば喜劇でしかない。佐藤くん決死の行動のオチにしても、現実にはドラマチックな展開などありはしないという醒めた感覚の表れ。これを希望とみるか、絶望とみるか、の違いなんだろうな。真性引きこもり者の現実はこんなものじゃないとか、こうも都合よくいかないとか、いやもっとリアルに泥沼なヒッキーぶりを見せてくれる物語かと思ってたので、その辺はやや期待はずれの感もあるけど、人生モラトリアムな者たちの物語としては、笑いあり、身につまされる部分ありで、楽しめた。全話通して、テンションが落ちる回が少なかったのも大きいかな。当初の印象よりお気に入りになった作品。