#8「お母さんのスカート」

  ファンティーヌの変わりように泣けた。髪の毛を売ってボサボサ頭になった辺りはいよいよ名作劇場らしくなってきたなと思っていたら、その後の急激な変貌には少々引いた。はえーよ。でもスリにお金を取られてから一気に人間不信になっていくところは、それまでの底抜けに人の良さそうな性格描写が活きていて良かった。目つきまで鋭くなっていくファンティーヌは見るに忍びなかった。コゼットだけが生き甲斐というその姿に泣けた。それはコゼットも同じで、いつかお母さんに会えると信じているからこそ、辛いことにも耐えられるのだということが判る今回のコゼットだった。今回ばかりはテナルディエの悪だくみもさすがに笑えなかったな。