#36「病める都・パリ」

  アゼルマがあんなにしっかり考えてる子だとは思わなんだ。どういう風の吹き回しだよ。それにしても今回はエポニーヌさまさま。幸せそうなコゼットの姿に、瞬間、憎悪が顔を覗かせたエポニーヌであったけど、颯爽と現れては消える通りすがり人として、コゼットたちの危機を救う。その日の食い扶持すら困難であろうエポニーヌがあの服装をどこで手に入れたのかは大いに気になるところであるけれど、描かれないことはあえて無いものとしよう…。いやこれぞのパリの下のエポニーヌ。ガヴローシュ同様、どんなにダメ親父でも親は親という気持ちが窺える一面も泣ける。そろそろコゼットも動き出してくれないと、すっかりエポニーヌに気持ちを持っていかれそうだ。