#5「泡沫と追憶」

  ああ、今回はわりと普通に見られた気がする。これまでプリシッラとか脇役たちの露出がどうにも馴染めなかったけど、今回の話でマルコーの元恋人を登場させたりと、福祉公社の外の人間や、公社内でもフラテッロ以外の視点も積極的に絡めて、掃除屋という公社の仕事に対する認識をフラテッロだけでなく様々な立場から浮き彫りにしようとしているのはよく分かった。「悪事に加担して…」という元恋人の指摘はマルコーにしてみれば不本意ではあるのだろうけど、一般人の認識なんてそれが当たり前で、マルコー自身もそう分かっていてもあらためて突きつけられるというのは面白かったし、何よりマルコーのアンジェリカに対する目線が温かくて、マルコーの優しさが伝わってきて和んだ。1期でのマルコーってもっと冷たいイメージだった気もしたので、意外だったというか。そういう原作未読者置き去りの部分や、せっかくの盛り上がりも音で気分を阻害されるとか、相変わらず残念な部分はあるけど、多少上向いた感。今回のアンジェリカにはあまり違和感を感じなかったし、最後の台詞も素直にかわいいと思った。