#7「ちゃんと言って、ここに書いて」

  眞一郎に対する気持ちに気付いてめちゃくちゃ恥ずかしがったかと思えば、眞一郎の告白に少しの曖昧さも許さない真剣さとか、一途というんだか、一本気というんだか、いつでもどこでも直情型娘な乃絵がかわいくていい。「きっと幸せなんだ」という台詞自体が、それが束の間であることを匂わせて切ない。幸せと思っているいまその瞬間、泣けたらどんなにか良かったことか。乃絵だけじゃなく、ヒロミも三代吉も、それから幸せにはなれないと知りつつ、あえて茨の道を行くあいちゃんもつらい、つらすぎる。眞一郎を除く誰もが幸せになれればいいのに…と思えるところがもう泣けるな。あいちゃんのことも、ヒロミのこともお前が話をややこしくさせた上に、乃絵に対しても偽りの気持ちで裏切るのかと、もう眞一郎にはブーイングの嵐だよ。鈍いとか、ウブとかは免罪符になんねーぞ、と。いやしかし想像以上の波乱万丈ドラマ仕立てで楽しい。