(再) #11「恋慕 - febbre alta -」

  1期屈指の傑作回だな。エレノラと一緒に料理に興じる前半では無邪気な一面を見せてくれ(ヘンリエッタも、ジョゼ以外の人間とここまで普通にコミュニケーションできるもんなんだなと初めて知った。それはエレノラが打ち解けやすい空気を作っていたからだと思うし、ヘンリエッタの素のかわいらしさを引き出したエレノラはアンジェで言うところのプリシッラだったな。エレノラ、グッジョブ)、ジョゼからの大切な贈り物を奪われて一心不乱に追いかける壊れっぷりや、エルザ死亡の真相を再現してみせる場面では、もはや少女というより恋に一途な女のゾクゾクとさせられる魅力を感じさせてくれたりと、ヘンリエッタの見どころが満載で満喫。なんかいつものヘンリエッタじゃない印象だったのも、休暇中で日常を離れた場であるからという理由づけで違和感がないし、ジョゼがエッタをどんなに普通の女の子として扱おうとも、エッタは義体としての日常のなかでしかジョゼの求める存在でいられないという断絶が悲しさを醸し出していた。今回ばかりは、最後は2期のED曲を聞きたかったくらい。というか、自然と脳内で流れていた。