#24「オモカゲ」

  毅然とした爺ちゃんの後ろ姿が今日は寂しげに見えた…。爺ちゃんならまだしも、作品を通してほとんど表に出てこなかった婆ちゃんをどうして最後に持ってくる?とも思ったけど、死んだ後も瑞生たちの前に姿を見せる婆ちゃんに、婆ちゃんはいつの時点で死んだのか、もしかしたら本当に(物語の)最初からこの世の人ではなかったのでは?という気にもさせた。そういう曖昧さはいいかも。それに死んでも変わらずに瑞生たちを見守る婆ちゃんの優しさにはめちゃ泣けたし。いつでも会える、もこの作品らしい締め方。幽霊に会うのは知っている人でも怖い、なんて言ってた瑞生には笑ったけど、アヤカシたちとの接触を通じて定かならぬものとの付き合い方を学んできた瑞生たちのことだから、婆ちゃんの死もちゃんと乗り越えていけるのだろうなと思えるのがいい。瑞生も静流もほんとかわいかったし、毎回問いかけが含蓄のある、いい物語だった。