もっけ
毅然とした爺ちゃんの後ろ姿が今日は寂しげに見えた…。爺ちゃんならまだしも、作品を通してほとんど表に出てこなかった婆ちゃんをどうして最後に持ってくる?とも思ったけど、死んだ後も瑞生たちの前に姿を見せる婆ちゃんに、婆ちゃんはいつの時点で死んだ…
病弱なひらあやは、リュミエールをちょっと思い出した。静流が爺ちゃんや瑞生たちの元を離れるという件に関しては以前にも瑞生視点であったけど、静流のほうでも何かと心に引っかかる問題であったようで、アヤカシとの対峙で今までになく凄惨な描写があった…
猫って常に挑み腰っつうか、睨まれると見透かされているような気になるのが子供の頃は好きじゃなかったよなあ。猫は死に様を見せないってのはよく聞くけど、それはこちら側への配慮ではなくて、信用していないからだっていう見方は面白かったな。それでもい…
ああ、これはとりつかれやすい瑞生じゃなくても、取り込みやすそうなモノだな。歯が立たない相手に対して、何くそ、負けるものかと気負うのは別に悪くないわけで、要するに気負いすぎるな、肩の力を抜けってことなんだろうけど、今回の相田さんは、瑞生が柔…
静流の初恋話かと期待もしたんだが、何事もなく見事に肩透かし。今回ゲスト、獣医師の卵に対して、アヤカシが絡む以前に意識したようにも思えたんだけどなー、本人も気づいていないからなのか、静流の場合、それが恋愛感情に発展するにはまだまだ時間がかか…
ガイコツはアヤカシ界の爺ちゃん、かね。いや爺ちゃんよりかは全然好々爺だったか。瑞生の眼力を見定めつつ、あわよくば取り入ろうという気もあったのかもしれないが、単純に眼力比べを楽しんでいたってみたほうがいいんだろうな。スキがありすぎると言われ…
いやいや、小学生の瑞生を投げ飛ばしたら失神どころじゃ済まんだろうて。よほど受け身の上手いアヤカシだったに違いないと思うしか…。己の不安が夜な夜な(日に日に)増幅されるというのはよくあれど、それを敏感に察知する爺ちゃん始め、静流や瑞生たち。…
「自分を持ってんのか?」。「こいつは聞こえねえふり決めてんのさ」。自分というものや、他者との関わりを持たなければ魍魎に同じ。この作品にやたらのめり込んでいる自分自身も含めて、痛々しいほど問われている心地だった。アヤカシは己の写し鏡でもあり…
「ノリが悪くてゴメンね」。いやいや、普段とは違う陽気で楽しげな静流を堪能させてもらったよ。方向性は違えど、古関さんは静流と似た者同士。静流の、人には言えない能力を真に理解してもらえる者に出会えるのだろうかという前回の問いに、早くも答えを出…
豊かな想像力から生み出された静流力作の作品集「萌」。おお、ほんとにそれを拝めるとは思わなんだ。実は妄想はかけらも入ってなくて、ひたすら写実的でリアルな筆致であるらしいと窺えるのが可笑しいけど、それも静流らしくて笑った。まあ、見たまんまを臨…
「俺だっていずれ死ぬ」。爺ちゃんの、このひと言に泣いた。瑞生の問いかけや、アヤカシたちとの付き合い方に性急な答えを出さない、陰ながら瑞生たちを見守るのが常の爺ちゃんなんだけど、それでも時間には限りがあると教え諭す、しがらみをほぐしてやるタ…
ドウロクジン。はいはい、早速、調べてしまいましたよ。うまいなー、この辺。てことで、欲求不満なんじゃないかという友達の指摘はあながち間違ってなかったと言ってもいいのやら。笑った。見終わった後も思い出し笑いできるところがオイシイ。その手のモヤ…
瑞生のときはとことん勢いをつける、つける。クライマックスのシーンで、OP曲ががなり始めたときはちょっと苦笑してしまった。いや、好きな曲だし、ぴったりとは思うんだけど。まあ、それもこれも、もやもやっとしたままの状態を嫌う瑞生の前向きさから来…
厄神?でいいんかな。今やアヤカシも派遣の身となる時代なり、ってか。いや神の使いということだから元々派遣で、派遣先が先細りしているわけか。日頃から見慣れているだけに、本来は嫌われ役のアヤカシとも普通に話してしまう静流たちや、最後、罵り罵られ…
爺ちゃんも静流も肉体的にケガするから気をつけろという意味で忠告したわけじゃなく、精神的に取り込まれるかもしれないことを言ったのだろうし、アヤカシ本来の能力を呼び覚ました格好にもかかわらず、いい雰囲気な締め方が面白いよな。カマイタチに対する…
人のモヤモヤがうつるとは、まるでウィルスみたいだけど、これも面白かった。博識な人に感化されて、己の愚鈍さにモヤッとなるのも思わず苦笑なとこだし、見えないものに囚われすぎて身近な、身の回りのことが見えなくなってるというのも寓意的で面白く見れ…
ケツのおもむくままに。深い、実に深い。人を喰らう山姥の話を元に、闇に引きずり込まれるかどうかの話で今回もなかなか面白かった。人の闇にアヤカシは棲む類の話というか、実際引きずり込まれる人間のほうが多いのだろうし、瑞生の性格の良さを感じられて…
おもしれー。勘違いからではあるけれど、友達の嫉妬に首を絞められているのが直感的に分かるというのは面白い。じゃあ瑞生がアヤカシが見えなかったらどうなのかというところだけど、瑞生は結構鈍感に世話を焼いてしまう面もあるらしく、友達によっては却っ…
今回もまったりでよろしく。アヤカシ側がもの言はぬ存在となっているから、却って能弁になっているというか、いろいろな意味に取れるのが面白い。今回のケサパサ(どっかで似たようなの見た気がするが記憶が…)も飼い?始めてからいいことが続くというのも…
とうとう静流パートでさえ形なきアヤカシな展開に笑った。静流は自ら動くタイプでもないから自然とこういう展開になるんかね。
今回も一風変わった、地味めな調伏法に笑った。ランナーズ・ハイというか、ひと汗かいて気分すっきりってのは確かにあるけれど、要は気の持ちようだって、これほんとにアヤカシもの?という可笑しさ。けどまあ、そこは姉妹の対照的な性格、アヤカシが見える…
屈託のない妹に対して、やや神経質な姉。姉妹のこの対照が何ともよくて、これを交互にやられると、結構クセになりそう。怖いと思えば怖い、人に見えないものが見えるのをどう捉えるかは結局見える者次第という、アヤカシとの付き合い方を諭す加減も、まあ多…
風来のアヤカシとな。調子に乗ってイズナの力を利用しまくる瑞生にいつしっぺ返しが来るのかと恐る恐るだったけど、最後までほのぼので和んだ。妹は憑かれやすいけど姿かたちには鈍感で、姉は見えるというのも面白い。てか、姉ちゃん、絵心がありすぎだよ。…
「見越した〜!」と叫ぶだけの調伏に、逆にびっくりした。なんて地味を地で行く…。まあ妖怪やアヤカシの類を「退治する」とかいう感覚ではなく、某RPGでの「こらしめる」と似たようなものなんだろうな。親元を離れてまでという深刻さ(てか田舎のほうがアヤ…