#7「子狐のぼうし」

  レイコもそうすることでアヤカシたちを支配しようという意思はなかったのだろうけど、レイコが友人帳を介してつながりを感じようとしたとするなら、夏目は友人帳という呪縛から解放することでつながりを感じようとしている。レイコの意思を受け継ぐと言いながら夏目のやってることにこれまでいまいちピンと来なかったんだけど、同じ孤独を知っている夏目だからこそ一見真逆のように見えることにも意味がある、というのは感じた話だった。つうか逆に夏目の行動は至極まっとうって考えると、レイコは何を思って友人帳なんてものを作り始めたのかってなるんだよな。にしても、アヤカシの世界に人間の習慣(弱いものいじめ)を持ち込むかね。ハリセンだから本気じゃない、見ようによっては子狐を鍛えているつもりなのか知らんが、ハリセンにしとけば表現が柔らかくなるって感じに見えて却って陰湿に見えた。アヤカシたちを役に立つ、役に立たないで分け始めたら、さんとなんかハリセンどころ済まないってねえ…。