#22「チコ」

 三年後じゃ、少女探偵団一日だけ復活記念祭みたいなもんだな。トメさんは冗談抜きでギリだろ…。というか、おじさんの件が片付いたら、EDの展開になだれ込むとばかり思っていた。OPでも今回くらい大人になったチコの絵もあるし、きっとそれが「何かが始まりそうな気がする」の後の活躍なのだと想像するしか。それはまた別の「二十面相の娘」なのだと考えることもできるし。人は立ち止まらない。終盤のウツ展開はちょっとしんどかったけど、どんなに苦しくても希望の光を見失わないヒロインの王道を貫いたチコがとにかく健気で輝いて見えた。古き良き香りを漂わせ、懐かしさを感じさせつつ、古臭すぎない空気感をも作品そのものが体現していたように思う。