#35「血統の掟」

 己の弱さを知る者ほど怖い敵はないって感じの話かと思ったら、あっさり眉間抜きのゴルゴに大いに笑った。俺の知ってるゴルゴはもっと情のある奴だと思ってたぜ。まあ生半可、凄腕だったから殺すしかなかったと思うしか。気の優しそうな娘さんが何故にスナイパー並みの腕前って辺りは乗馬、射撃は上流層のたしなみだからってことなのか。爺さんが死に潔かったのも、名誉をかけた決闘の血がそうさせたというわけだな。