#1「そう、あの時はもう、スイッチが入ってたんじゃないかなあ」

 あの時代って生番組のほうが当たり前だったんだっけ? 別の意図もあったのだろうけど、テレビに出てるキミが何故そこに、と度々戸惑う主人公に最も時の流れを感じた。しかし、他の出演者にいじめられて万事休すだった由綺は頑張りすぎだ。あの辺りの非現実感は、冷めた語り口がなかったら、またぞろよくある現実には存在しない彼女を作り上げてしまった男の話かと思ったほど。まあ、実際に対面とか電話で接している時と、テレビに映る彼女を見るときの温度差なんかを見ると、そう大きく間違った印象でもなさそう。話にはまだ惹かれるところがないけど、EDの絵と曲に持ってかれた。思わずじんと来た。