#4「愛の錬成」

 死んだ者を蘇らせようとする、神の領域に踏み込む禁忌が根底にある点で充分フランケンシュタインな作品なんだけど、今回はさらにフランケンだった。ケネス・ブラナー版の「フランケンシュタイン」は確か恋人が醜い姿で蘇っても博士は平気だったけど、恋人のほうが自身の姿に気づいて発狂してしまう展開だったかな。どう転んでも悲劇に変わりはないけど、蘇らせようとするほうが見た目にこだわるってのは救いがないな。ていうか、その時点でもう愛はないじゃん。