#3「星への一歩」

 宇宙学校入学試験で最終選考開始。胡桃を片手で割ってしまったアスミが最高だった。ロケットのパイロットになるという彼女の決意が並々ならぬものであり、そのための努力を怠っていないことがよく分かるワンシーン。女だから、小さいからとバカにされたくないアスミの負けん気の表れでもあったかな。アスミの力になってあげるようで、それでいて頼りないところもあるメガネの幼なじみくんも入学試験を受けていたというのはちょっと唐突な気がした。彼自身もパイロット志望なんだろうけど、その辺の描写がないから、アスミが心配だから、アスミに惚れてるから一緒の道を選んだみたいで、自分がない人間のように思えてしまった。
 閉鎖空間で試験って、なんか「CUBE」っぽい。あの映画みたいに失敗したら即死亡ではないけど、ひとつひとつの行動が命取りな点とそのスリルは似ている。なんでテストに落ちて部屋から出てくる受験者たちの軽さがムカついた。仮にも最終選考まで残った者たちがそんなに諦めが良くていいのか。