ふたつのスピカ

 #15「ひとりぼっち」

アスミの顔が子供の頃から変わらないのは可愛くいいんだけど、万里香が変わらないのはちょっと恐かった。万里香のほうは、実年齢と見た目の問題が関係してることもあるのだろうけど。でも、その後で子供のように口を開けて眠る万里香は可愛かった。ずっとひ…

 #14「悲しい笑顔」

先生にもまた見えますよね、というアスミの言葉とアスミの涙。なんだか心に突き刺さるシーンだった。かつての恩師に「腐るなよ」とひと言言われた時を思い出すような。作風に不釣合いなほど厭な奴に見えた佐野先生も決して悪い人ではなかったと早々にオチ。…

 #13「約束の5人」

アスミ的には約束に加わるのは何人でも構わないんじゃないのかと思った。 一度はひとり立ちしたのに、ライオンさんがまたそばに居つくようになってしまうのはどうかと思う。部屋の中にいないのはライオンさんなりの礼儀、分別なんだろうけど、窓を開けて外に…

 #12「ふたりの星はっぱ星」

笑うとこじゃないけど、「似たもの親子ね」には、親子でかさねの家に押しかけてる図が頭に浮かんで、思わず笑ってしまった。それにしても、アスミはほんとにええ子だな。なんだかもうずっと目の中に入れておきたくなってきた。

 #11「傷ついた翼」

圭ちゃん、やっぱいいなあ。話しかけても、うわの空のアスミにプンとむくれるとこや、何も言わないアスミに対するキレ具合がいい感じ。圭ちゃんの言うことももっともだけれど、友情に熱くこだわる理由が圭ちゃんなりにありそうだね。

 #10「水の中にも宇宙」

水が苦手なわりに、泳ぎは上手いと思った。ライオンさんに言われて、プールの底から上を見上げるようなことをしていたし。水嫌いにとって、泳ぐより水中にずっと潜っているほうがつらいんじゃないかと思うと、泳げないわけじゃない、水に入れないわけじゃな…

 #9「カムパネルラの森」

幼い頃のライオンさんが書いた将来の夢は、アスミの夢に通じるものがあり、鈴成先生へのメッセージでもあり。サブタイとか、生者への死者からのメッセージという意味ではやはり「銀河鉄道の夜」がモチーフになっているのだろうか。それぞれの理由でライオン…

 #8「ひとりの夢みんなの夢」

圭ちゃん、いいな、好きになってきた。だって主要キャラ五人の中で、今のところ夢に一番遠いのは圭ちゃんだし。他の人より秀でたところがなさそうだし。それだけに、どんな理由があって宇宙飛行士を目指すのか早く知りたいと思うようになった。今回、写真好…

 #7「宇宙学校入学式」

秋のような人物が首席合格らしい学校ってなかなかユニークだと思う。天を指差すだけの秋に、宇宙を感じてしまうアスミもなかなか。 ライオンさんともお別れで、これからはひとりぼっちと感じるアスミ。でも実はひとりじゃなかったというラスト。心配してみん…

 #6「テスト終了」

ライオンさんがいる時点でそうなんだけど、結構、幻想的な描写が好きな作品だね。まあ、SFものは内なる宇宙とか言って心象風景を映し出す演出をよくやるものだけど。童話風なところがこの作品の特徴。 アスミの顔を見ていると、「母をたずねて三千里」のマル…

 #5「おかあさんの顔」

もう泣けた。気持ちよく泣けた。川で溺れて心停止したアスミが生と死の狭間の世界で死んだお母さんに出会うという、かなりおとぎ話に傾いてしまった面があったり、最後にアスミのお母さんが目が見えるようになり、母子の涙の別れを演出するという、ご都合主…

 #4「遠い日の記憶」

作品タイトルの解題と、アスミの原風景と。 ストッパーすらない時点でドミノを全て並べることが最終目的じゃないと気付きそうなものだけど、やっぱりあれでだらだらやってたり、全く並べなかったりしたら、失格や減点ものなんでしょうか。偶然か否か、デブリ…

 #3「星への一歩」

宇宙学校入学試験で最終選考開始。胡桃を片手で割ってしまったアスミが最高だった。ロケットのパイロットになるという彼女の決意が並々ならぬものであり、そのための努力を怠っていないことがよく分かるワンシーン。女だから、小さいからとバカにされたくな…

 #2「アスミの夢」

泣かせるなあ。自分の妻(アスミにとっては母親)を失う原因になったのだから反対するのかと思ったよ。考えてみればそうだよね、小学生の頃のアスミがロケットのパイロットになりたいと言ってる時も反対している素振りはなかったし。むしろ遠慮するアスミに…

 #1「打ち上げ花火」

最後、泣けた。海が一番よく見える場所に母親の遺骨を埋めてあげたというアスミに涙、死んだ恋人であるライオンさんの幻を見た鈴成先生にまた涙。落ち着いた、手堅い作りは好感触。今回の話は原作のほうでは読み切りっぽい話らしく、それをそのまま持ってき…