#6「テスト終了」

 ライオンさんがいる時点でそうなんだけど、結構、幻想的な描写が好きな作品だね。まあ、SFものは内なる宇宙とか言って心象風景を映し出す演出をよくやるものだけど。童話風なところがこの作品の特徴。
 アスミの顔を見ていると、「母をたずねて三千里」のマルコとか想い出す。名作劇場を見ている感覚。幼い頃と全く顔が変わらないアスミがまたいいんだよね。おばさんになってもきっと変わらないと思う。星を見上げながら、つと涙を流すアスミについもらい泣きしそうになった。星になったと信じているお母さんを思い出すからとかアスミが涙を流す理由はあるのだろうけど、訳もなく涙が流れる時はあるよね。そういう感覚を感じさせてくれるこの作品がたまらなく好きになってきた。