#10「クリスマス・キャロル」

 まさしくハートウォーミングな話。腹が減ってるアニタに同じ本を渡すミシェルとマギーちゃんに笑い、堰を切ったごとく泣き出すアニタにもらい泣き。三姉妹になったきっかけと、これからは四姉妹だという作りが心憎い。
 ねねねは輝きはなくなったけど、内に秘めたものは変わってないんだよな。むしろ書けなくて苦しんだ経験があるからこそ、書くことしかできないからという言葉に重みがある。ねねねのファンではなくても、書く意欲を取り戻したねねねの新作は読んでみたいという気にさせる。