#10「熱病 amare」

 死亡のエルザ。うむ、担当官はエルザを殺せても、エルザは担当官を殺せないだろうし、エルザを殺した後で自分も自殺したならそれとすぐ分かるだろうし。それとも、やれと命令されれば撃てるのか。義体たちに一番手っ取り早い救いを与えるとしたら、やっぱ死なのだから、この選択もアリという感じ。道具にしかすぎないはずの義体にも個性があって、担当官の取る行動もそれぞれってところは面白い。
 ヘンリエッタがカメラを持ったら、被写体は何になるか言わずと知れたものを。そんな使いみちの分かりきったものをプレゼントするジョゼもジョゼだけど、ジョゼにカメラを向けてニヤついてるヘンリエッタヘンリエッタだ。あーもう、この二人こそ、誰かやっちまってくれ。