かつて読んだ曽野綾子著「太郎物語」。その主人公山本太郎くんは長い間、自分の憧れだった。彼の生き方そのものが自然体でいいなと思ったこともあるけど、自分で獲った魚を、自分で捌いて、自分で料理してしまう。そういうところも好きだった。
 今日の夕飯はカツオにバジルソースをかけて食った。料理は一切してない、カツオは近くのスーパーで買ったもの、時間も経ってるから新鮮でもない、バジルも最初から付いてたもの。でも、なんだか自分で獲って、自分で捌いて、自分で創意工夫した気になれるような旨さだった。味覚以外の部分も刺激されるような味わい。