#6「ヒュースケン逃げろ」
 異人さんと意気投合の回。まあ今回もifワールドで、勇たちとヒュースケンの接触は実際にはなかったのだろうけど、史実の裏ではこんなことがあったんじゃないかと話を膨らませ、歴史上の一人物、一事件を身近なものとして感じさせる手合は巧い。金欲しさにヒュースケン暗殺を企む永倉新八を、闇討ちを潔しとせず、武士は武士らしく正々堂々勝負するべきだと止めようとする勇。その勇の熱意と行動が、後の新撰組の実情とのギャップを生んでいたり。
 川平慈英さんは思ったより大人しめだったけど、拍手、握手、ジョークが通じてないところとか、小ネタが笑った。
 それと、放送時に話題にした人も多かったと思われる「井の中の蛙大海を知らず、されど空の高さを知る」。井の中の蛙大海を知らず、の後に続きがあるとは自分も知らなかった。後に続く言葉に幾つかパターンがあるということは、やっぱり後付けに違いないけど、前向きな感じがいい。ある意味開き直り、負け惜しみであるのも含めて。これも話の中での使い方が見事だった。

#7「祝四代目襲名」
 勇の襲名披露のための紅白試合、総司とその他の面々の対決が見ごたえがあった。槍の使い手原田左之助も面白い。刀相手に槍を使うメリット、デメリットっていまだにいまいち分からんのだよな。リーチ差と振り回せる分有利な気がするけど、接近戦ではメチャクチャ不利だと思うし。最適な間合いを取るという意味では刀と変わらんのかな。
 対して、勇と坂本竜馬の真剣勝負は描きが物足りなかった。決着をつけられないのは仕方ないにしても、やるならやるでもっと見せて欲しかった。