(再) #9「龍ちゃん、燃える」

 子供たちを相手にするのは大変だー。冒頭で、保母さんの代わりを仙左右衛門さんに言いつけられ、おまえなら安心して任せられると言われて、嬉しそうなカスミンが可笑しかった。ちょっと得意げになったのが運のつきだな。龍ちゃんを始め、ただでさえやんちゃ揃いのヘナモン保育園に、かえでの双子の妹、超じゃじゃ馬コンビがやってきて、もうしっちゃかめっちゃか。最大の被害者は、松吉ことあらいさんだった。
 大暴走のルナとナルに、本当なら一番のきかん坊の龍ちゃんが軽くあしらわれていたり、龍ちゃんが二人の暴走を止めようとする立場になっているという逆転が面白かった。暴走しつつも、あらいさんがダウンしたのを見て、心配するルナとナル。二人はただ遊んでるだけと分かる。龍ちゃんもそんな二人を見て、停戦協定を申し入れる。子供は子供なりにわきまえを持っていて、子供の世界にもルールはあるというところ。今回のカスミンは子供たちの面倒を見る心意気で臨んだわけだけど、今回に限ってはそれは空回りすることが多かった。
 最近、子供たちを叱らない保育園の特集をテレビで見たばかり。その保育園では子供を絶対に叱らない。言うことを聞かなくても、上から押さえつけるような態度は取らない。もし子供たちが悪いことをしたら、叱らず、何故そんなことをしたのかその子自身に考えさせるように持っていく。それが悪いことかどうか、その子自身に判断を委ねる。それ見てて、非常に根気のいる接し方だなと思った。子供を信じていなければできないことでもある。いや信じるとかそういう以前に、子供は無邪気なものという当たり前の前提に立って接しているだけなんだよな。無邪気故に暴走もする。それを大人はあるがまま受け止める。って、やっぱ大変だ。自分にはとてもできそうにない。
 それにしても、あらいさんには「お疲れさん」。