#3「土蜘蛛」

 勾玉を手に入れ、急ぎ京に戻れば、お慕いしている兄様はすでに死の床でした、とさ。身代わり頼光様は頼光を演じ続けねばならず、影の存在のままとなるか、その名のとおり、光となれるか、ってとこですか。純真すぎる光が俗世に触れ、真実を見出す話でもあるようだけど。とりあえず光の妄想を深くする相手が兄様からいずれ別の人間になるらしい。綱じゃないんだね…。身を尽くす綱がちょっと可哀想。