first season #8「いっぱいでブラボー!」

 アホだ、ほんまもんのアホアニメだ。
「セーレンには危ないものほど美味しいということわざが…」
 やっぱないか。いや自分もさ、スプーンの上の砂糖をアルコールランプで焙ってカラメルにしたり、試験管でアイスキャンディーを作って、いざそれを試験管から抜こうとしたらなかなか抜けなくて、力を入れすぎたら試験管が割れたとか、理科の危ない実験と美味しいというイメージ、ミハルの気持ちは分からないでもないんだけど。ピンク色のアルコールが目の前にあったら、思わず飲んでしまいたくなる人はミハルだけに限らない、はず。そこまでは良かった。いつも出だしはいい。
 で、ミハルが増殖し始めた後のことは、記憶にございません。バナナ着ぐるみの福原兄に偽ミハルたちが襲いかかってる(食ってる)とこまで描いたら、最高にオチたのに。そこまでできないんだろうな。つくづくオチ規制な作品だ。てか、なんかマハル姉さんの婿探しは絶望的な気がしてきた。実は一番マトモなのは福原兄だったりして。アホな大人たちより、殿堂入りアホな福原兄より、その中に加わらない(加われない?)雪成がつまんないキャラになってしまってるのもいただけない。美味しそうに食べるのはいいけど、美味しいとこだけ持っていくのはいけないと思います。