#106「届くかイダテ! 執念のラストスパート」

 イビキにとっては弟はいないことになっている。オリジナルとして上手い(お後がよろしい)と思ったのはここくらい。話としても、対決としても、盛り上がらない決着だった。すべては、ナルトとの力の逆転、実力の差をサスケに強く意識させるエピソードに過ぎなかったという感じ。サクラも必死でサスケを助けたっていうのにね。サスケはサクラのことなど眼中になし。サスケも不憫だけど、サクラも不憫だ。ナルトはナルトでサスケの作ってくれたキズを突破口にアオイを倒した、サスケと共闘した気でいるっていうのに、サスケはそれすら気付かない。もうちっと肩の力を抜こうよと思うけど、それができないのがサスケらしさか。大蛇丸が唾を付けたがるのも、邪な面を持ち合わせるサスケなら自分の世界に引きずり込みやすい、付け入りやすいという算段もあるのかもしれない。