#16

 今回の流れで言うと、茜はフェストゥムに飲み込まれたけれど、乙姫はフェストゥムを飲み込んだ、と。心を持つことを選んだ乙姫。その乙姫がよく喋るように、会話することを選んだ一騎。会話のない世界を選んだフェストゥム。人の心を読めるということは会話が要らない。この辺は人の進化型のひとつという感じだけど、個より集合体でいることを重んじる。この辺は日本人の特質という感じ。日本人の象徴対生きている日本人(さらにそこから進化した子供たち?)。結局、己自身との戦いということか。特にそれらしい描写はなかったけど、人の心を読む敵が現われて以降、他人に対して疑心暗鬼になる、コミュニケーションを避けるということもあったはず。そういう意味でも、竜宮島は真の楽園だったわけだね。今までは守られた中でそれを享受していたわけだけど、自分で自分を守らなければならない中で、世界を知った上で、個と個の対話ができるかどうか。あれ、こんなシンプルでいいのかな。
 一騎の新ファフナーの無敵っぷりは言語外。