#6「彼女の憂鬱、僕の憂鬱」

 愛がない以上一度白紙に戻したいと真っ直ぐすぎるアルベール。結局どうにもならないと覚りすぎてるユージェニー。と、現状に憂いている二人だけど、ユージェニーとアルベールは結構いい関係に見える。多くを望まなければ。ってお互いに多くを望みそうな性格ではなさそうだし、今のままでもうまくいきそうな気もする。でもそれは妥協に過ぎないか。不幸の招き人になっているとも知らず、得意げに伯爵をユージェニーの父親に紹介するアルベールがもう。話的には面白いんだけど、浅はかなアルベールに腹も立ってくる。ああ、のめり込んでるだな、自分。
 伯爵の復讐劇も着々と進行中。誰もが魔法をかけられたごとく伯爵の手の上で踊る。オペラに伯爵が連れてきた女性。確か魂のない人形という話だったので、アルベールの父親を見るなり、「あの男…」と取り乱し始めたのには驚いたけど、これも伯爵の仕掛けた所業か。もしくは魂のあった時分、アルベールの父親と何かあり、魂のない人形となったとか。謎ながら、絵にもうっとりしながら見ていたら、そこでEDに突入。巧い引きだ。自分も伯爵の魔法に魅せられているのかも知れない。