#7「秘蜜の花園」

 公式サイトからコピペした時からどうも変だと思っていたら、別に間違っちゃあいなかったわけだ、サブタイ。
 オペラの劇場から早々に引き上げる伯爵。「エデは人込みに慣れぬもので…」って連れてきたのはあんただろ。と冒頭からいいツッコミできるほど、伯爵やアルベールだけでなく、今回のマクシミリアンとかその他諸々含め、作中人物の言動のひとつひとつに目が離せなくて相変わらず楽しい。伯爵に対する子供の反応(「青白い顔した吸血鬼!」)が正直なところとか細かいところも面白い。無邪気な目で見れば伯爵の持つ裏の顔に気付くのに、周りは誰も伯爵の真実の姿に気付かない。ユージェニーの母親も、ヴァランティーヌの母親も伯爵にすっかり魅了されている。というか奥方たちは伯爵のその危険な魅力に惚れ込んでいるのだろうけど。
「人を愛するってどういうことなんだろうな。やっかいなことだ…」
 今回一番気になったのは、フランツの意味深なつぶやき。しばらく影が薄かったと思えば。ストレートなマクシミリアンに浮気な自分を重ねた上での発言なんだろうけど、アルベールと二人きりのあの状況で言ったら誰だってねえ。